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TGOの火星周回軌道投入は成功、スキャパレリは未だ音信不通

公開日 2016.10.20|最終更新 2016.10.21

欧州とロシア共同の火星ミッション「エグゾマーズ(ExoMars)」は、日本時間の19日夜から大きな山場を迎えました。

質量約577kgの火星降下モジュールEDM(着陸機スキャパレリ(Schiaparelli)を含む)は、火星大気圏へ突入する3日前の16日(日)午後11時42分に軌道周回機TGOから切り離されています。

スキャパレリの火星大気突入は、日本時間19日(水)午後11時50分頃に行われました。その75分前にビーコン信号を送信し始めた時点では信号は捕捉されていました。しかしその後、通信が途絶え、着陸は確認されませんでした。そのためスキャパレリ本体の状況は不明、評価中となっています。

20日(木)行われた記者会見では、火星降下モジュールEDMからのデータは、着陸予定時刻の約50秒前まで得られており、パラシュート分離以降の逆噴射が行われたものの、予想よりかなり短い数秒間であったこと、対地レーダーも起動していたとの回答が得られました。同日発表記事によれば、後方ヒートシールドの投棄とパラシュート展開は確認されたもののこちらも予想より早かったようです。

TGO自身の成功は強調されました。スキャパレリが無事に着陸している場合は、バッテリーが3-10日持つため周回衛星との通信機会が期待されたものの、状況は厳しいものでした。軌道上からの画像の可能性も挙げられましたが、着陸機はとても小さいためその方法ではかなりの期間が確認に必要とみられます。

source : ESA


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