宇宙技術開発株式会社

どのように形成した? 小惑星イトカワの帰還サンプルの微小クレーター

最終更新 2016.09.08

小惑星イトカワから日本のはやぶさ探査機が持ち帰った微粒子は、解析が進められています。このほどDennis Harries博士(Friedrich Schiller Jena大学)が率いる国際研究チームは、イトカワサンプルに見つかる1μmより小さい微小クレーターを走査電子顕微鏡と透過電子顕微鏡を用いて詳細に確認しました。

観察した微粒子には、他の微粒子より多い15個もの微小クレーターが確認され、小惑星イトカワ表面で天体衝突が起こった時に発生した微小破片により形成した、二次クレーターであることもわかりました。

また、鉄ニッケル合金破片がべっとりとくっついていることから、鉄ニッケル合金破片が高速で飛んできて形成されたクレーターであることが捉えられています。今後更に調査を進めることによって、極微小な天体の組成やサイズ分布に対しても、重要な手がかりを得ることが出来ます。

また、地球に飛来する隕石と宇宙塵(主にInterplanetary Dust Particle, IDP)の組成が異なっているという疑問を解決できる可能性があります。

source : JAXA