宇宙技術開発株式会社

欧州の開発する風観測ライダーアラディン

公開日 2016.08.04|最終更新 2016.08.09

欧州宇宙機関ESAが来年末に打ち上げを予定しているアイオロス(Aeolus)衛星に搭載予定である風観測ライダーのアラディン(Aladin)の準備が進めらています。

風を高さ方向も含めて把握し、サイクロンの仕組みを探る画期的なセンサで、地球の上空から垂直方向にエアロゾルや雲についての情報を収集し、天気予報の改善も目指します。

アラディンは紫外線レーザーを発射して空気の分子や水やダストなどの粒子による跳ね返りをとらえることにより、立体的な風の構造を把握します。エアバス・ディフェンス・アンド・スペース社とSelex-ES社、欧州宇宙機関ESAとドイツ宇宙機関DLRの総力を結集して、開発が行われました。

アイオロスは、レーザで全球の風を観測・精査する初の衛星となる予定です。

なお、アイオロスを覆うベータクロス(ガラス繊維)の試験の様子が6月に公開されています。大気上空から低軌道にかけての酸素分子(O2)は強烈な紫外線に曝されることで酸素原子(O)になりますが、この状態を原子状酸素と呼びます。

原子状酸素が接触した面は酸化により腐食するため、低い高度を周回する衛星ではベータクロス等で覆って衛星表面を保護します。

source : ESA


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