宇宙技術開発株式会社

簡単には解明できない宇宙での健康リスク

最終更新 2016.08.02

NASAが公開した記事中の写真は、長期無重力が心臓血管に与える影響をを知るため、飛行士の心臓血管の変化を理解するための実験に、国際宇宙ステーションのコロンバスモジュール中で若田宇宙飛行士が取り組んでいる姿です。

研究者達は、宇宙飛行士達の長期に亘る宇宙滞在に於いて、様々な健康リスクの可能性を計測し、追跡モニターし、その危険性を和らげるためのデータ収集を医学監視プログラムで実施しています。

宇宙飛行士達は、一般に健康に関する関心が高く、一般の人々と同じ母数で比較するのは難しいため、飛行士達を母数としてデータ収集が行われています。

研究グループでは、アポロプログラムで飛行した24人の男性のうち7人、低軌道を飛行した5人の女性と30人の男性、同じように訓練を受けながら宇宙飛行をしたことのない3人の女性と32人の男性に対し、アポロミッションで飛行した宇宙飛行士に於ける心臓血管の病気の割合が高いというレポートを出しましたが、限られたデータ母数であり、宇宙放射線の影響かどうかを特定するには十分ではありません。

NASAではこうした研究分野の重要性を認識し、将来的にNASAの目指す長期間の火星の宇宙飛行も含む潜在的な健康リスクを理解し、重要な人体への影響と軽減を図るため、今後も微小重力環境としての宇宙ステーションを利用していきます。

統計的な母数となる人数が定量化できるほど多くないことに加えて、心臓血管系の病気に関する既知のリスク要因である遺伝や食事などの要素も明確に評価できていません。

source : NASA


    関連リンク

    SEDの関連記事