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2016年上半期で高温記録を突破

最終更新 2016.07.21

気候変動指標として要となっている、「地表温度」と「北極海の氷の広がり」について、NASAの地上観測と衛星観測データによると、2016年上半期に各月平均の記録を次々と更新しています。

地表平均温度については、19世紀末の記録から摂氏1.3度の上昇、北極海の氷については1979年の衛星観測開始以来の記録で、例外として2016年3月の記録が月平均で2番目の記録になったのを除けば、いずれも最も少ない記録を更新しています。夏の北極海の氷の広がりは、1970年代末から80年代初頭と比較し40パーセント縮小しています。

いずれも、二酸化炭素などの温室効果ガスに起因していると見られています。NASAは関連して、夏の間の北極の極冠氷の上に生じている池のマッピングなど、航空機観測のアイスブリッジキャンペーンを継続する他、アラスカとカナダの北極海エコシステムの多面的なフィールド研究も開始、永久凍土層と森林との気候変動と気温上昇に関わる観測も行う予定です。

日本では地球観測衛星のいぶきが、地球温暖化に関連する気体データを取得しており、12日紹介のレポートでは、2010年1月と2016年1月二酸化炭素量の比較が紹介されています。温室効果ガスは近年、二酸化炭素だけでなくメタンの影響も高いことがわかっており、こちらの増加も深刻です。

また、欧州宇宙機関ESAでは、欧州のクライオサット(CryoSat)衛星のデータにより2011年から2014年にかけたグリーンランド氷床の厚さも含めた氷の増減を可視化したものを見ることができます。

source : NASA


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