宇宙技術開発株式会社

欧州はミリ単位で地盤沈下地域を把握

最終更新 2016.06.02

欧州は、地球観測のための一連のセンチネル衛星の登場で、様々な公共問題の把握や解決に歩を進めています。

センチネル1A(2014年4月)と1B(2016年4月)は、利用する波長は異なるものの、日本のだいち2号と同じマイクロ波を利用した合成開口レーダー(SAR)を搭載しています。2機の衛星データを利用することにより、欧州の地盤沈下の度合いを数ミリ単位で把握することができます。

画像に緑黄赤といった色付けがされているのが、何等かの沈下がある地域で、オランダのように低地が多く密集して人の住む地域にとってはこうした沈下を監視するためのマップを作製することは重要です。紹介されているマップは、2014年11月から2016年4月までの250万点もの計測結果から作成されています。

これらの計測とマップ化は、衛星を使う以前はコストと手間の点から、限られた地域しか計測することができまなかったとのことです。トップ画像で示されたオランダのフローニンゲン(Groningen)州に近いいくつかの地域では年間20ミリも沈んでいます。この地域では天然ガスを産出することもあって監視が重要となっています。

3枚目の画像のフェーンダム(Veendam)地域は、塩の採掘による結果です。計測精度は数年のうちに1ミリ以下に向上予定とのことです。

source : ESA