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ニューホライズン機は冥王星の次の追加ターゲットを設定

最終更新 2016.05.18

NASAの深宇宙探査機ニューホライズンズ(New Horizons)は、昨年7月の冥王星接近以来、冥王星の軌道の外側にある小惑星帯カイパーベルト(Kuiper Belt)に位置する別の天体を次の観測の対象とすべく準備を進めています。

まずは、カイパーベルト内にあり太陽から50億km以上離れた145kmほどの大きさの天体「1994 JR1」を、ニューホライズンズは2回撮影しました。1回目は2015年11月、2回目が2016年4月で、その2回の撮影データを組み合わせることで、この天体の位置を1000km以内の誤差で特定しました。4月の観測では距離が縮まったためより詳細な観測が行われました。他のカイパーベルトの天体と比較して自転周期が少し速い(5.4時間で自転)ことが確認できました。

これまでのところ、「1994 JR1」の光の反射の変化を計測することで、5.4時間に1回自転していると考えられます。記事1枚目の画像は、ニューホライズンズ搭載長距離探査画像化センサLORRIで撮影(2016年4月の20枚の観測のうちの2枚の切り替え画像)されたもので、画像中央で移動しているのが「1994 JR1」(左上反射はカメラ内部の反射が写っているだけ)です。

延長ミッションの実施が承認されれば2, 3年の内に訪れることのできるカイパーベルト天体の観測対象は約20個あり、今回のような観測はこれらの観測候補天体を調査する良い練習になります。ニューホライズンズは現在、昨年8月に発表した「2014 MU69」を2019年1月1日に接近飛行する軌道に乗っています。

source : NASA


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