宇宙技術開発株式会社

地球磁場は面白い

最終更新 2016.05.16

普段私たちは、強い日差しを気にすることはあっても、強い放射線を気にすることはありません。そもそも宇宙に於けるエネルギー粒子などの放射線環境を、あまり意識することはないかもしれません。

ところが、宇宙分野に携わると、放射線の影響で機器の信号異常や宇宙飛行士達の被ばく量など、宇宙の放射線環境を意識せざるを得なくなります。改めて地球磁場が、地表面をより安全な環境とするよう、保護する役割を果たしていることを感じます。

見えないこれらの磁場は、簡単に絵を描くにも複雑な動きを示し、惑星周囲にどのように広がっているのか、示すのにはなかなか骨が折れる作業です。また、地球磁場は太陽活動などにより大きく変化するものでもあります。

NASAの研究者達は、近年打ち上げた衛星のデータを利用し論文をまとめると共に、バーチャル技術をふんだんに取り入れた、わかりやすいビデオを公開しました。利用されているNASAのMMS(Magnetospheric MultiScale)は、2015年3月に打ち上げられた磁気観測衛星ですが、4つの宇宙機が約9600m離れた三角錐を構成し、観測データが収集されます。観測には正確な位置の把握が必要なため、GPS衛星により軌道位置データも取得されています。

MMS観測が特化しているのは特にその磁束が他のエネルギーによって、再結合を起こしている領域などの詳細な状態や現象です。これは今まで直接観測し捉えるのはとても難しいものでした。MMSではほんの数秒間の状態や現象を、25のセンサーで数千回観測を行い、データを収集しています。この道の研究者にも今後の研究に新しい道が開けてきたようです。

NASAのゴダード科学視覚化スタジオ(Goddard's Scientific VisualizationStudio)から公開された科学ビデオは、HDビデオフォーマットでのダウンロードもできる形で公開されています。(Webアニメーションの下にリンクがあります)

source : NASA


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