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欧州の地球観測衛星センチネル1Bの打ち上げ成功

最終更新 2016.04.26

欧州の地球観測衛星センチネル1B(Sentinel-1B)は、Cバンドの合成開口レーダー(SAR)を搭載しています。2014年に打ち上げられたセンチネル1A衛星と同一仕様の双子の衛星で、高度約700kmほどで極方向に回りながら地球を観測します。合成開口レーダーは天候、昼夜を問わず撮影しやすいのが特長です。センチネル1Aとは180度離れた軌道をとり、効率的に地球全体を迅速にカバーできるよう観測を実施します。すでに、北極海の氷のモニターや海洋環境調査、地表の動きに関するリスクの調査、森林のマッピングなどに使われてきています。

センチネル1Bの打ち上げは、日本時間2016年4月26日(火)午前6時2分に実施されました。打ち上げから23分35秒後にフレガット上段ステージから切り離され、予定の軌道に運ばれました。

フェアリング内に収納するために折りたたまれていた12mのレーダーアンテナと、2つの10mの長さの太陽電池パドルは、10時間かけて慎重に展開される予定です。

先に観測を始めているセンチネル1A衛星が、2週間前に南極のナンセン氷床の大規模な流出を捉えた画像が報道されています。記事中でも、2016年4月2日(赤色で表示)と9日(水色で表示)の画像が比較されており、20kmもの幅のある大きな氷床が切り離されていくのがわかります。

ESAの教育用「Fly Your Satellite!」プログラムを通して大学の生徒達が開発したキューブサットが相乗りしています。ベルギーのリエージュ大学のOUFTI-1、イタリアのトリノ工科大学のe-st@r-II、デンマークのオールボー大学のAAUSat-4の3機です。

もう1機相乗りのフランス宇宙機関CNESのMICROSCOPE衛星は、重さ300kgとやや重い小型衛星で、地上よりも100倍精密な実験が可能な宇宙環境を利用して、質量の異なる2つの物体を自由落下させて動きの違いを精密に測定することでアインシュタインが唱えた相対性理論の検証を行う予定です。ノルウェイのNorsat-1は延期となった模様です。

source : ESA


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