宇宙技術開発株式会社

熊本地震(平成28年)に関する科学情報

最終更新 2016.06.23

熊本県熊本地方では、2016年4月14日午後9時26分頃に発生したマグニチュード6.5(益城町で震度7)の地震の影響により、複数の建物の倒壊、新幹線や鉄道の運行停止など大きな被害が生じました。その後も余震が多く発生、16日午前1時25分頃、マグニチュード7.3の地震、周辺の地震活動が活発化しているため、連日被害が報告・報道されています。

国土地理院からは、UAVによる写真、立体図、空中写真、現地被害状況、衛星による干渉SARデータによる変動検出、電子基準点による地殻変動の結果が報告されております。

地球観測衛星「だいち2号」(alos-2)の観測した 合成開口レーダー(palsar-2) 画像の分析による変動解析結果(2014年11月14日と2016年4月15日、2015年5月17日と2016年4月18日撮影画像、を使用)も掲載されています。

15日の公表段階では、源域の北西部で衛星に近づく向きに最大約9cm、南西部で衛星から遠ざかる向きに最大約12cmの変位が検出、地表面に明瞭な位相の不連続は見られないことから、明瞭な地表地震断層は現れていないと推定、地殻変動の分布から想定される震源断層の長さは15kmよりも短いとの結果が示されました。

18日の公表では、最大の変位量は熊本県上益城郡益城町付近で約2m以上とされ、解析範囲よりも東側ではさらに大きく変位しているとみられています。

また、震源地周辺の地殻変動について、電子基準点による解析で、熊本地震(4月16日、M7.3、最大震度6強)についても、震源に近い電子基準点「長陽」(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)が南西方向に約97cmの変動、上下方向に約23cmの隆起(いずれも暫定値)をはじめ、熊本県を中心とした地域で大きな地殻変動が確認されています。

情報通信研究機構(NICT)でも被災状況の把握等として、航空機搭載合成開口レーダPi-SAR2による観測結果(※1)が公開されています。

21日も20日撮影のだいち2号干渉SARによる変動の検出などが追加公開されました。

余震も含め各地の地震に関連する震度の情報は気象庁のホームページ(※2)から公表されています。速報値のため、正確な情報が報道発表で公表(※3)されています。

なお、被災地域の高分解能の光学画像については スポット衛星プレアデス衛星などの画像が撮影、一部公開(※4)されております。 同じ光学画像としてワールドビュー2号ワールドビュー3号衛星ジオアイ衛星、 SAR画像としてコスモスカイメッド衛星も撮影・公開(※5)されています。 光学撮影情報としてカタログ情報を公開しております。(※6)

source : 国土地理院


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