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ドーンがセレスの低軌道中に撮影した画像

最終更新 2016.04.07

NASAの小惑星探査機ドーン(Dawn)は、現在準惑星セレス(Ceresケレスとも言う)を段階的に高度を下げて観測しており、2015年12月10日から更に低い高度385kmのLAMO軌道からの観測を進めています。

撮影された幅92キロメートル、深さ4キロメートルのオケイター・クレーター(Occator Crater)に代表されるクレーターの中央部に点在する明るい輝点は、もっと分解能の低い画像ではただの明るい点にしか見えませんでしたが、低軌道からの高い分解能の画像では、この不思議な明るい点の部分は、ひびや割れ目が広がっており、中央部がドームのように少し膨らんでいます。

NASAからビデオと6枚の画像が紹介されており、1枚目の画像は同様のオケイター・クレーターになっています。

2枚目の画像は表面構造に従った色の違うカラーマップで、幅34kmのハウラニ・クレーター(Haulani Crater)で、赤外線のマッピング分光計(VIR)データから作成されています。

セレスには科学者達が予想していたよりも大きな衝突痕は数多くなかったものの、小さなクレーターについてはほぼ予想されていた数存在しています。カラーマップで青っぽく強調されている部分は新しい表面形状として現れているところであり、表面下の氷や揮発性物質の豊富な層があるという証拠を示しています。

3枚目の画像はセレスの北半球で、ガンマ線中性子観測器GRaNDのデータから作成されており、極付近は赤道より検出される中性子が少ない、つまり、高緯度で水素割合が増すことを示しています。水素は水の主要な構成要素で水氷は極地域中の表面付近に今も存在し得ることを示しています。

また、赤外線マッピング分光計では、セレス北半球にある幅9メートルほどの比較的作られてから新しいオキソ・クレーター(Oxo Creater)から、水を検出しています。セレスではまだ表面付近では水が検出されていないため、唯一直接の検出がされた場所となります。専門家によれば、鉱物中に存在する形になるものの、地滑りや衝撃により露出したと考えられています。

source : DLR


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