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30億年前月の極は更に5度傾いていた

最終更新 2016.03.25

3月24日のNASA発表では、30億年前の月では、現在の極方向と5度ほど更に傾いており、いつも決まった面を地球に対し向けていたわけではなさそうです。

これは、古代の月における氷の分布と水の輸送に関する記録によるもので、月の回転軸が5度傾くことで日光の当たる場所が変わり以前氷があったところが日光にさらされます。この傾きを経て安定的に氷のある分布確認すると、5度の傾きのモデルとよくマッチすることが示されてました。

この研究には、ルナ・プロスペクター(Lunar Prospector)、ルナ・リコネッサンス・オービター(LRO:Lunar Reconnaissance Orbiter)、エルクロス(LCROSS:Lunar Crater and Observation Sensing Satellite)、グレイル(GRAIL:Gravity Recovery and Interior Laboratory)の取得した観測データが使われています。

1枚目に示されている図では、明るいところが水素の含有量が多く、暗い色の部分が水素含有量が低くなっています。分布の傾きから古代の月の北極点と南極点が予測できます。

2枚目に示されている図では、近年の回転軸を青矢印、古代の回転軸を赤矢印で示しています。

source : NASA