ドーン宇宙機はセレスに更に接近した軌道から新画像を送信

最終更新 2016.01.13

NASAの小惑星探査機ドーン(Dawn)は、現在準惑星セレス(Ceres:ケレスとも言う)を段階的に高度を下げて観測しています。

2015年4月に到達した科学軌道高度R3(高度1万3,500km周回)の次に、上空4,400kmの周回のサーベイ軌道、2015年8月からは上空1,470kmを周回するHAMO軌道、2015年12月10日からは更に低いLAMO軌道に移り、セレス上空を周回しています。385kmの高度から、2015年12月19日~23日の間に撮影された最新画像が紹介されています。

最初に紹介されているクパロ(Kupalo:スラブで植物と収穫の神の名)クレーターは、セレスでは最も新しいクレーターの一つで、平らな部分はその衝撃による融解とデブリにより形成されたと考えられます。35mの高分解能の画像からは、縁の白く光る部分も見られ、オケイター (Occator)クレーターで光る点として話題になった、ヘキサハイドライトと呼ばれる硫酸マグネシウム塩と同じものかもしれません。

2番目に紹介されているのは、セレスの北半球の中緯度帯にある幅40kmのメッソー(Messor)クレーターの一部です。画像はクレーターの平らな部分の北端の一部で、北側を覆う大きな葉のような形の流れはその中でより新しいクレーターの噴出物により作成されたと考えられます。

3番目の画像は、Dantuクレーターの平らな部分で、地球の月の最も新しく大きなクレーターのひとつティコ(Tycho)でも見られるひっかいたような模様があります。この模様は衝撃で融解したものがまた冷やされたり、クレーターの平らな部分がまた隆起した跡であると考えられています。

4番目の画像はCereanクレーターで、断層のような急斜面で覆われています。これらはクレーター形成中に部分的に崩壊したようで、2011年から2012年に接近撮影を行った小惑星ヴェスタ(Vesta)の巨大衝突クレーターRheasiviaと類似しています。
なお、主要ミッションの終了は2016年6月30日の予定です。

※セレスは火星木星間の小惑星帯にある最大の天体で、直径が約950km、約9時間で自転しています。

source : NASA


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