宇宙の花は何とか生き延びる

最終更新 2016.01.15

花を咲かせる植物の栽培は初めてとして、国際宇宙ステーションで栽培されている百日草ですが、滞在中のスコット・ケリー飛行士のtwitterで、昨年12月27日に栽培状態の不調が伝えられていました。

しかし、1月8日にケリー飛行士から、生き残った株が再び育ち始めた事が報告されました。うまく育たなかったのは湿度が高すぎ、カビにやられたのが原因だったことが判明しました。宇宙ステーション上で搭載されている植物生育のための実験装置ベジー(Veggie)の換気ファンの速度を上げ、余分な水滴をふき取る事で湿度を下げ、葉を乾燥させ対応を実施したとのことです。一部はカビで枯れてしまったものの、百日草は生き延び、花を咲かせる夢はまだ潰えていません。

また、副次的な効果として、宇宙でのカビの繁殖に関するデータを得られました。

14日のNASAからの追加記事では、2014年5月にベジー実験装置が設置されたころも振り返っています。最初の実験として、2014年5月7日には赤・青・緑のLEDライトを作動させ、ロメインレタスの栽培をスタートさせましたが、成長過程で水が足りず2株が失われました。2回目はその教訓により用心深く栽培を進め、育たなかったのは1株だけで、収穫後に食べるところまでできました。百日草は60-80日という今までよりも長い育成期間が必要で、更に他の環境パラメータに敏感です。

栽培から2週間が過ぎた頃、苗床の蓋の部分から水がにじみ出ていることが報告され、その10日後には湿度が高すぎたために葉の表面から水滴が生じ、その後、葉が曲がってしおれた過程に繋がりました。栽培容器内では空気の流れが妨げられていたことが、水分が多すぎたことと組み合わさって原因になったと報告されました。内部の湿度や衛生状態について気を配る必要があることを示しています。14日の記事の最後に12日に撮影された百日草の小さなつぼみが見えています。

source : スコット・ケリー飛行士twitter, 1月14日記事(NASA)


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