2015年の世界のロケット打ち上げ結果のまとめ

最終更新 2016.01.08

2015年の衛星打ち上げのためのロケット打上げは世界全体で86回行われました(弾道飛行の1回は除く)。2014年の92回(試験飛行のために弾道飛行した2回の打上げは除く)と比較し少し減少した計算となります。
2015年に打上げられた国別の衛星打ち上げ用ロケットは以下の通りです。

ロシア 26回(うち失敗3回)

  • ソユーズロケット 14回(うち2回は宇宙機の分離に失敗)(ISSミッションとしては9回打上げ)
  • プロトンMロケット 8回(うち1回は失敗)
  • ロコットロケット 2回
  • ドニエプルロケット 1回
  • ゼニットロケット 1回
  • (注:アリアンスペース社がフランス領ギアナから打ち上げたロシア製のソユーズST 3回を含めると計29回になるが、ここではそれはヨーロッパの打上げに含めた)

アメリカ 20回(うち失敗2回)

  • アトラスVロケット 9回
  • デルタIVロケット 2回
  • デルタIIロケット 1回
  • ファルコン9ロケット 7回(うち1回は失敗)
  • Super Strypi 1回(初打ち上げ、打上げは失敗)

中国 19回

  • 長征3Bロケット 8回
  • 長征2Dロケット 4回
  • 長征4Bロケット 2回
  • 長征4Cロケット 2回
  • 長征3Cロケット 1回
  • 長征6ロケット 1回(初打ち上げ)
  • 長征11ロケット 1回(初打ち上げ)

ヨーロッパ 11回

  • アリアン5ロケット 6回
  • ソユーズSTロケット 3回
  • ヴェガロケット 2回(ヴェガロケットは、IXVを載せて弾道飛行したミッションを含めると計3回打上げられた)

インド 5回

  • PSLVロケット 4回
  • GSLV-MkIIロケット 1回

日本 4回

  • H-IIAロケット 3回
  • H-IIBロケット 1回

イラン 1回

  • Safir-1Bロケット

2015年に打上げられたロケットとして特筆すべきことは、9月に中国が長征6号と11号という新型の2つの小型ロケットをデビューさせたことです。長征6号は従来の長征ロケットとは異なる推進薬(液体酸素とケロシン)を使う環境にも優しいタイプになり、2016年に打上げが予定されている中型の長征7号でも使われるエンジンに切り替えられました。また、長征11号は新型の固体ロケットを使うタイプです。

また、スペースX社も、6月28日の打ち上げ失敗からの飛行再開となった12月22日に、ファルコン9 FT(Full Thrust)という新しいロケットを打ち上げました。これは従来使用していたファルコン9 v1.1の改良型で、ファルコン9 v1.2とも呼ばれています。改良型とはいえ推進薬の温度を下げて充填することで推進薬の密度を増し、打上げ能力を向上させただけでなく、1段の陸上への回収も成功させました。ファルコン9 v1.1は2016年1月のJason-3の打上げが最後になり、以後はすべてこの改良型に切り替えられます。


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