エルニーニョは年末まで発達したまま

最終更新 2016.01.04

昨年発達したエルニーニョ現象ですが、1997年に強く現れたものとよく比較されています。エルニーニョは東太平洋の赤道付近の海表面温度が高くなる現象で、日本でも異常気象が多くなる原因となります。海の温度の傾向は、海面高度の傾向と深く関係しており、エルニーニョでは、赤道付近の海面高度も平均海面高度より高くなることが知られています。昨年12月30日のNASAの記事では、NASAのジェイソン2号(Jason-2)衛星の2015年12月27日観測の海面高度と、トペックス・ポセイドン(TOPEX/Poseidon)衛星の1997年12月28日観測の海面高度の画像が表示され、12月に於いてもエルニーニョの傾向が続いていることが示されています。

エルニーニョでない年には、西太平洋が東太平洋よりも50cmほど海面高度が高くなります。しかし、エルニーショが強い今年の画像で確認すると、西部では20cm落ち込み、東部では25cmほど上昇しています。画像では、平均より15-25cm高度が高い部分が白に、10cmほど高いところは赤く示されています。日本では、夏季の気候不順、暖冬の傾向があり、お正月には普段雪の地域で雨が観測されたところも多くありました。

一方、米国では大規模なエルニーニョが、南カリフォルニアに平均の2倍の降水量をもたらし、ここのとこを続いている干ばつに小休止をもたらしています。ただし、長期的には7パーセントほどの水を供給したのみで根本的な干ばつ解消には繋がらず、エルニーニョの後に発生するラニーニャ現象による揺り戻しもあるのではないかと懸念されています。

source : NASA


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