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準惑星セレスの光る点の謎を解明!

最終更新 2015.12.10

NASAの小惑星探査機ドーン(Dawn)は、準惑星セレス(Ceres:ケレスともいう)を周回探査中で、12月8日よりより低高度のLAMO軌道を周回し、セレス表面の撮影に移っています。何度かお伝えしたセレス表面の衝突痕となるクレーター中に白く光る地点が存在するパターンが何か所も見つかり、その組成はSurvey軌道からの観察でもよくわかりませんでした。

12月10日のNASAの発表では、セレスのクレーターの底で、明るく光る謎の点は、130箇所以上見つかっていますが、ヘキサハイドライトと呼ばれる硫酸マグネシウムであるということです。セレス表面は敷きたてのアスファルトのような暗さですが、白い部分では太陽光を50パーセントも反射しています。

セレスで一番白い個所が目立って見える直径90kmのオケイター(Occator)クレーターも、中央にある幅10km、深さ500mほどのくぼみがこの明るい素材で覆われています。研究者達は、この平らな部分を埋めるようにモヤが広がっており、それが夜明けや黄昏時には消え昼間に現れることから、彗星のメカニズムのように昇華した水蒸気が小さな塵の粒を巻き上げるという仕組みを考えています。

記事中の画像は、表面材料が異なる場所を強調表示するための疑似カラーとなっています。今週、ドーンはセレスの表面から385kmの高度にまで降下し、分解能35mの画像を送ってくるようになりました。

同じ発表では、セレス上にアンモニア化合物豊富な土壌があることから、セレスが火星-木星間の主要な小惑星帯でなく、窒素水が安定しているもっと外側の海王星軌道近くから移動してきたのではないかという説も上がっています。

【ドーンの軌道推移】

  • 2015年3月6日:上空約6万1,000km軌道に入りしばらく日陰側を航行
    再び日照側となり4月10日(3万3,000km上空)、14日(2万2,000km上空)にセレス光学撮影
  • 2015年4月23日:最初に計画されている科学軌道高度R3(高度1万3,500km周回)に降下
  • 2015年6月6日-30日:Survey軌道、高度4,400kmを周回
  • 2015年8月4日-10月15日:HAMO(high altitude mapping orbit)軌道、高度1,450kmを周回
  • 12月8日以降:LAMO(low altitude mapping orbit)軌道、高度375kmを周回

※セレスは火星木星間の小惑星帯にある最大の天体で、直径が約950km、約9時間で自転しています。

source : NASA