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アトラスVロケット打ち上げ成功シグナス再開

最終更新 2015.12.07

悪天候により打ち上げの延期が続きましたが、オービタルATK社商業補給サービスフライト4号機(Orbital 4/Cygnus)は、日本時間2015年12月7日(月)午前6時44分に打ち上げられました。その後の太陽電池パドル展開も成功しました。国際宇宙ステーションとのドッキングは、12月9日(水)午後8時10分頃(捕捉予定時間)となっています。ドッキングもNASAテレビで中継を行います。

昨年10月に3号機を搭載したアンタレスロケットが失敗しましたが、打ち上げロケットを暫定的にアトラスVロケットへ切り替えることにより、早期の打ち上げ再開を目指しました。また、2015年6月に、スペースX社のドラゴンの打ち上げが失敗して以来、ロシアや日本からは補給が行われたものの、米国側の補給打ち上げが無い状態が続いていましたので、補給再開には安堵された方も多いようです。

この補給では、約3,180キロの貨物(交換用の装置・消耗品、実験装置、空気、宇宙飛行士の服や食料など)が含まれます。搭載品のひとつ、カリフォルニアのNovaWurks社が開発したSIMPLE (Satlet Initial-Mission Proofs and Lessons)小型衛星は、satletsと呼ばれる組立てブロックを使って、衛星を組み立てる能力を確認した後に、その衛星を放出します。この技術は、将来的にはより大きな衛星にも適用される予定です。satletは低コストのモジュール型衛星アーキテクチャで、1つのモジュールの重量は7kg、基本的な衛星機能が組み込まれています。

他にも、Robotic External Ammonia Leak Locator (ISS External Leak Locator )、Packed Bed Reactor Experiment (PBRE)、Network and Operation Demonstration Satellites (NODES)、ELaNa IXプロジェクトの超小型衛星などの実験装置が搭載されています。

PBREは、微小重力下での液体と気体の流れや挙動を調べる基礎実験で、宇宙で水や空気の再生を行うためにはクリティカルな技術となります。

NODESは、1.5UサイズのCubeSatで、放射線を観測する目的で、今回2機が搭載されています。2機の衛星は自動的にマスター(キャプテン)衛星を決め、他の衛星はコマンドを受けてその指示に従う方式です。NODESは先月Super Strypiの打ち上げ失敗で失われたORS-4ペイロードに含まれていたEDSNミッションの後継ミッションとなります。軟X線領域での太陽フレアによる、太陽から放射されるエネルギーの伝搬を観測するMinXSS(Miniature X-Ray Solar Spectrometer)などの、ELaNa IXプロジェクトのCubeSat 3機も搭載しています。

BASS-M(Burning and Suppression of Solids - Millike)は、難燃性処理を行った10種類の生地を空気の流れを変えた条件で燃焼と自然鎮火するデータを収集します。将来ミッションの衣類の安全性などを調べるためのもので、織物サンプルは燃焼用の点火装置のあるステンレスフレームに取り付けられています。 BASS-MとPBRE(Packed Bed Reactor Experiment)は、科学実験用のグローブボックスであるMSG(Materials Science Glovebox)内に設置して実験を行います。

SABL(Space Automated Bioproduct Lab)は、ライフサイエンス実験用の新しい温度制御装置で、高精細度ビデオの取得が可能なほか、クルーの操作性を向上させたり、騒音を低減するなどの改良が行われています。

source : NASA


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