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火星大気が炭素も失うそのメカニズム

最終更新 2015.11.25

11月10日のニュースでは、NASAの火星周回探査機メイブン(MAVEN)の計測により、火星大気は太陽風により毎秒100グラムほど失われていることをお伝えしました。今回は、火星の炭素減少のプロセスの解明についての発表です。

火星は、大気のほとんどが二酸化炭素であり、凍った水が直接蒸発して流体水の状態を表面で保つこともできないほど薄い大気に包まれています。地質学的な証拠により、科学者達は、古代火星が今日よりもかつては暖かく湿った場所であったという結論を導き出してきました。

極付近の火山活動では炭素を含むガスが放出されますが、噴出後のガスは、炭酸塩として岩石に組み入れられる以外は大気や水に吸収されないと、紫外線などの光乖離を受けて、一定の割合が宇宙へ放出されてしまいます。

詳細はネイチャー誌により消えた炭素の謎を説明する論文が公開されています。 火星の岩石年代は、キュリオシティのサンプリングおよび分析により、炭素の放射性同位体の割合で算定されています。 同位体の失われる割合は乖離エネルギ―の違いから異なるため、図のような説明が示されています。

source : NASA


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