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カッシーニ南極の冬はボタン渦が開始を告げる

最終更新 2015.11.13

NASAのカッシーニ(Cassini)探査機は、土星とその月たちを、土星を周回しながら観測を続けています。中でもタイタンは土星最大の月であり、濃い大気に包まれています。

タイタンの南極で冬が始まると、こうした、巨大なボタンのように見える大気の渦、氷雲が発達します。最初の画像は2013年に撮影されたもので、タイタンの南極の高度300kmほどの所にボタンのような形を見せています。カッシーニ探査機に搭載されたセンサCIRSによる画像で、熱赤外波長により大気の観測を行っています。

タイタンの南極の大気渦が初めて撮影されたのは2012年ですが、現在では高度およそ200kmをピークとしている成層圏に、もっと大規模な雲氷システムが発見されています。

雲は対流圏上にある成層圏の中央部に発達します。北半球の暖かい大気が、南極の冷たい半球に移動して、凝縮され雲となり沈降します。地球の雲の生成システムと似た方法ですが、組成は炭化水素や窒素化合物で、南極が摂氏マイナス150度と下がってきた場合に見られます。

source : NASA