宇宙技術開発株式会社

地球近傍観測ネオワイズミッションの終了に向けて

最終更新 2015.11.12

太陽系外の天体や惑星系を探査していたNASAのワイズ(WISE)は、2009年12月に打ち上げられ、中間赤外~遠赤外帯で全天を2回スキャン、銀河・恒星・ブラックホールなど7億5000万以上の天体データを収集しました。約1年の運用後に冬眠状態にはいり、2014年12月再び、新たなミッションを与えられてネオワイズ(NEOWISE)と改名、新しいスタートを切りました。

ネオワイズミッションでは、ワイズで利用していた望遠鏡を、地球近傍の天体を見つけることに使っています。 2009年12月よりネオワイズとなって観測を進めている現在まで、158,000個の小惑星の観測と、35,000個以上の発見が行われています。

天体からの熱放射を見ているため、可視光観測に比較して、地球近傍天体を見つけるのに適しています。暗い天体の場合、可視光では、暗くて大きい天体と明るくて小さい天体が、同じ光の放射量データとして取得され区別が困難です。対して、ネオワイズのように熱放射を使うと、観測物体の明るさと大きさを知ることができます。

ネオワイズでは201個の地球近傍小惑星を含む8000の小惑星の計測を行ってきました。また、地球近傍の空を、11秒ごとに画像として送ってきています。

ネオワイズの望遠鏡は繊細なので、強い光の当たる太陽直射方向を見ないよう設計されています。しかし、徐々に軌道がずれて、2017年には運用が難しくなってくると予測されています。そのため、更に強力な宇宙望遠鏡としてネオカム(NEOCam:Near-Earth Object Camera)が、NASAの5つの探査計画提案のひとつとして挙げられています。

source : NASA


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