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火星の月フォボスは崩壊の兆候か

最終更新 2015.11.11

火星の月フォボス(Phobos)は、火星上空6000kmの太陽系におけるほかのどんな月よりも惑星に近い軌道を周回しています。11日のNASAの発表では、フォボス表面の浅い溝は、フォボス崩壊の最初の兆候かもしれないといいます。火星重力により、フォボスは100年毎に2mづつ火星に近づいており、3000~5000万年後にはフォボスは引き裂かれてしまうと予測されています。

近年のフォボスのモデリングによれば、画像右下の大きなクレーターによる衝撃が作ったのではないかと長年思われていた表面の溝は、惑星と月の相互張力からなる潮汐力により作られたというのです。最近は、フォボス内部は礫状物質が固められ表面の100mが粉上の表土層で包まれた構造と考えられています。

また、いくつかの溝が他の部分より新しいことが、崩壊が進行中であることを示していると言います。同様に、海王星の月トリトンも、海王星に徐々に近づき、やがては崩壊するかもしれないと示唆されています。

source : NASA