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冥王星接近3Dマップ作成の道のりでの発見

最終更新 2015.11.10

冥王星以遠の探査を行うNASAの探査機ニューホライズン(New Horizons)が、7月14日に冥王星接近を果たし、4か月が過ぎようとしています。NASAは冥王星の3Dマップ作成の過程で、ライト山(Wright Mons)とピッカード山(Piccard Mons)と呼ばれている凍った2つの火山を発見しました。

記事中の画像の色付けは、高度の高い部分が茶色、低い部分が青、高低差はそれぞれ、3.2km、5.6km。大きさも150kmと広大な規模で、この2つは比較的最近まで活動的であったと考えられます。

クレーター数を惑星表面の年代推定に使いますが、クレーター数が多い場合、私たちの太陽系が構成された40億年前に近く古いものと考えられます。ハートマークで有名になったスプートニク平原の部分は新しく、比較的最近まで地質学的に活発な活動をしていて、1000万年以内に構成された可能性もあります。

また、2番目の冥王星全体図に黄色で記した1000を超えるクレーターについて、NASAは概観図が作成し、様々な表面年代を推定しています。

更に、冥王星とその月シャローンには、予想に反し小さなクレーターが存在しなかったことから、冥王星外側の軌道に広がる小惑星帯「カイパーベルト」のモデルは、1.6km大より小さい物体ではなく、数十km大のものとなりそうです。ニューホライズンの次の目標KBO(2014MU69)は、40-50kmの大きさで、興味が集まります。

また、地球の月は、一方の面を常に主惑星の地球に向けるように回っており、惑星と月はこのように一方の面を向けた回転で安定性が高くなります。しかし、現在の冥王星の小さな月達は、こうした動きとは異なる回転を見せています。小さな月達の形状から予想された回転のぐらつきも、実際は認められませんでした。

こうした回転や軌道の特性について、冥王星の小さな月達(少なくとも2つもしかすると4つとも)は、より小さな月が合併した結果であると考えられています。これらの軌道と自転は、ムービーで確認できます。これらは、プラネタリー・ソサエティの第47回の米国天文科学部の年次ミーティングで更に画像や発表が行われています。

source : NASA


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