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ハロウィーン接近小惑星TB145の最接近時の画像

最終更新 2015.11.04

10月10日にハワイのパンスター観測所(Pan-STARRS)で発見され、欧州宇宙機関ESAで12時間後の10月11日に確認された小惑星は、日本時間2015年11月1日(日)午前2時(世界標準時10月31日(土)午後5時)秒速35キロメートルで地球から48万km(地球-月間よりも遠い安全距離)と地球の脇をすり抜けると予測されました。

この小惑星「2015TB145」は、プエルトリコにあるアレシボ観測所の最初に収集したレーダーデータでは305mの大きさということでしたが、10月30日に計測したデータでは600メートルの大きさで、5時間で1回の自転をしていることがわかりました。10月30日に撮影された6枚のレーダー画像を使ったアニメーションでは、分解能は7.5mです。

最接近時に近い日本時間2015年10月31日午後10時にも数枚のデータ(およそ69万~71万kmの距離)が取得され、11月1日午前0時(JST)に地球-月間の約1.3倍の距離48万kmを安全に通過しました。観測データは地上にある電波望遠鏡で観測されたもので、接近時データの分解能は4mほどです。次回の接近は2018年の9月の予定ですが、3800万kmとかなり遠い位置(地球-太陽間の4分の1)となりそうです。

専門家達は、ESAの公式リストも含めてこの先100年も、地球衝突のリスクのある惑星はないと言っています。しかし、今回は接近21日前にしか認識されず、接近速度も他の典型的な近傍小惑星よりも速いという特徴があります。こうした不確実性は、小惑星の正確なサイズ、構成の詳細がほとんどわかっていないことに起因します。小惑星「2015TB145」は、11月初旬までNASAのゴールドストーン局とグリーンバンク望遠鏡で追尾され、レーダーにより正確な情報が集められる計画になっています。

また、ESAは、地域や国の観測チームと共に新たに夜間の自動観測遂行に乗り出しています。2016年末には新しいフライ・アイ(Fly-Eye)望遠鏡技術を基本としたものが試験予定です。

source : NASA


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