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エグゾマーズの着陸場所

最終更新 2015.10.22

欧州宇宙機関ESAは、ロシアと共同で火星探査の2つのミッションプログラムであるエグゾマーズ(ExoMars)を推進しています。
第1弾が周回機トレース・ガス・オービター(TGO: Trace Gas Orbiter)と着陸機スキャパレリ(Schiaparelli)を含むミッションで、2016年3月に打ち上げが予定されています。火星到着には約9か月かかります。着陸機スキャパレリについては、メリディアニ高原(Meridiani Planum)に着陸予定です。

第2弾の計画では、欧州の着陸ローバーとロシアの地表探査機が、2018年5月に打ち上げを予定しています。欧州のローバーの着陸地は、2013年12月から選定が始まり、2014年10月にワーキンググループで4つの着陸場所候補のアラム尾根(Aram Dorsum)、ハイパニス峡谷(Hypanis Vallis)、マゥルス峡谷(Mawrth Vallis)、オクシア平原(Oxia Planum)を選んでいます。

ミッションの主な目標は、かつては水が豊かであったとされる古い岩石地域で、かつてまたは現在の生命の痕跡を探査することです。ローバーは、厳しい環境を構成している宇宙放射線や太陽の影響に直接曝される火星表面の下2mまでドリルで掘削して、サンプルを採取します。

オクシア平原が現在最も最適と考えられている場所で、開けていて着陸などにも安全性が高く、着陸地点1km範囲に興味深い水の痕跡を残す地域です。急斜面や35cm以上の巨礫がある場合に着陸船下方のクリアランスがあり、航法誘導でそういった危険性を避ける必要があります。オクシア平原は、火星上で39億年にわたり存在する巨大な岩石があり、土壌も豊富で水がかつてここで様々な役割を果たした兆候を示す場所です。探査範囲は火星の218日間(1火星日は約24時間37分)で2kmの横断と探査を実施する計画となっています。

2番目の候補としてはアラム尾根とマゥルス峡谷ですが、最終計画の決定は、打ち上げの6か月前に行われる予定です。

エグゾマーズ計画

  • 2016年3月打ち上げ(火星到着まで約9か月)
    周回探査機トレース・ガス・オービターおよび着陸機スキャパレリ
  • 2018年5月打ち上げ(2019年1月到着予定)
    欧州の着陸ローバーとロシアの地表探査機

source : ESA


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