宇宙技術開発株式会社

冥王星の月シャローンの激動の過去

最終更新 2015.10.02

冥王星最大の月シャローン(Charonカローンとも言う)の、高品質な画像がまた公開されました。

1枚目の画像は、2015年7月14日の最接近時に高分解能カメラの撮影に低分解能のマルチスペクトルカメララルフの青・赤・近赤外の色情報をのせたもので、シャローンは幅1214kmほど、分解能2.9kmの画像化がされています。最も際立っている赤い色の北極域はモルドール・マーキュラ(Mordor Macula:モルドール斑点)と非公式に名付けられています。シャローンの直径は冥王星の半分ほどもあり、クレーターばかりと思われていた表面には、山岳地域や峡谷、地滑り後が残る不思議な地形をしています。

2枚目の画像は最接近の少し前に撮影されたもので、火星のマリネリス峡谷のように大規模な渓谷が、シャローンを1周するほど1600km以上にわたって続いていることがわかります。この2枚目の画像は分解能0.8km、渓谷はグランドキャニオンの4倍の長さ、2倍の深さに達していて、シャローンの過去には、外皮がぱっくりと裂けて開いたような非常に大きな地質学的な動乱があったことを示しています。

一方南側は北より表面が滑らかでクレーターも小さなものばかりで、北よりも比較的も若いことを示しています。この表面形成の可能性としてはcryovolcanismと呼ばれる一種の冷たい火山性のものとも考えられています。

source : NASA