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ESA深宇宙探査3地上局順調な働きから更に改良へ

最終更新 2015.09.25

欧州宇宙機関ESAは、火星や彗星探査、今後の木星やその衛星ガニメデ、水星探査にエストラック(Estrack)ネットワークと呼ばれる深宇宙探査のための通信網を使っています。

エストラックの要は直径35mのパラボラアンテナ、通称「ビッグ・アイロン」からなる3地上局アンテナで、オーストラリアのニューノシア局(New Norcia)はDSA1、スペインのセブレロス(Cebreros)局がDSA2、アルゼンチンのマラグエ局がDSA3です。受信だけでなく送信も行っており、2012年に3局目の稼働をSEDでもお伝えしていますが、順調な働きを見せています。

3アンテナは将来の木星や水星探査ミッションのために、アップグレードを求められています。ハーシェルやプランクといった天体ミッション、現在の天体観測ガイア(Gaia:2013年打ち上げ)ミッションには8GHz帯にて対応していますが、ユークリッド(Euclid:2018年打ち上げ予定)ではさらに4倍多いデータリンクが必要とされるため26GHz帯に対応します。

現在の固定式のダイクロイックミラーを、極低温で繊細なポジショニングを可動で行える装置にし改良を進める計画です。現在ガイアがある距離(L2ポイント:地球から約150万km)で74Mbps、火星軌道上(7800万km)の距離で2.2Mbpsへのリンクが可能な改良となる模様です。

source : ESA


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