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フィラエは着陸前に既に80%の予定実験を終了

最終更新 2015.07.31

67P/チュリモフ・ゲラシメンコ彗星を周回・探査中のロゼッタ(Rosetta)の着陸船フィラエ(Philae)の通信状況は未だ厳しい状況にあります。しかしながら、着陸前に集めた情報を整理したところ、着陸降下し最初に着地したアギルキア(AGILKIA)でバウンドし、その後2回の跳躍する間にも、多くの実験が遂行され成功していることがわかっています。

今も太陽に接近し成長している彗星の画像を地球に届け続けている母船のロゼッタから、着陸のため降下していた彗星上空3kmから、フィラエに搭載されたカメラROLISにより、徐々に近づきつつある彗星表面の画像が取得・公開されています。最初にアギルキアの地点に着地した際には、1cm以下の分解能の画像も取得できてます。

そして、フィラエに搭載しているガス観測機器のPtolemyとCOSACを利用し、最終的にアビドス(Abydos)に着陸するまで2時間ほどの間に、彗星上空100mほども上がりながら実験は続けられました。

フィラエは、彗星表面から着地で巻き上げたガスや塵粒を、底方向からチューブでサンプルし、メチルイソシアン酸塩、アセトン、プロピオンアルデヒド、およびアセトアミドを含む16の化合物を明らかにしました。

それらの化合物のうちのいくつかは生命を構成する要素として重要な役割を果たす成分であり、フィラエの目的である太陽系構成の早期の構成物質をあきらかにするという重要な役割を十分果たしているようです。

source : ESA


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