酸素流出の惑星系の仕組み

最終更新 2015.04.10

私たちの地球はどのように磁気圏によって守られているのでしょうか?ミッションを終えたESAの金星探査機ビーナスエクスプレス(Venus Express)の成果を見直す中で、2006年12月19日に金星が通常より100倍も強い太陽風に曝された結果、生じた磁場の偏向によりそれまでにない量の酸素が宇宙空間に流出している様子を観測していることがわかりました。

この太陽風と金星周囲の磁場による偏向の様子を研究することにより大気の流出を起こす仕組みの解明が期待できます。近年、惑星やその月で、次々と水を始めとする生命の鍵となる組成の発見に至っており、先日もNASAが生命の存在し得る世界に関し、研究推進の強化を発表しています。

地球と太陽の丁度良いエネルギー収支、厳しい放射線を磁気圏や大気により防護する相互的な仕組みは、生命の存続に不可欠なものです。多くの惑星や月が、現在までの形成過程に、多くの酸素を失ったこと考えられていますが、その過程は明らかではありません。金星だけでなく他の惑星においても、磁気圏と太陽風の影響に着目することにより、酸素を惑星から追い出していった謎も明らかにされるでしょう。(NASAサイト画像は太陽観測衛星SOHOによる12月19日の観測。太陽部分は光源が強すぎるためカバー処理されています。)

source : NASA


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