宇宙技術開発株式会社

ブラックホールからの風

最終更新 2015.03.26

ESAのハーシェル(Herschel)は太陽地球間のL2(ラグランジェポイント2:地球から日陰方向約150万km)から遠赤外線~サブミリ帯を使って観測を行う宇宙望遠鏡です。ブラックホールは膨大な質量を飲み込む黒い穴としてX線望遠鏡で観測されてきましたが、天文学者たちは長期にわたってブラックホールの飲み込みに対応して噴出する大きなエネルギーの風の存在を疑い、赤外線観測を通じてガス分子の流出の足跡を探してきました。長い間同じ銀河系内にある対応する噴出流を見つけ出すことはできませんでした。

しかし新しい研究により、ハーシェル宇宙望遠鏡は、日本のX線天文観測衛星「すざく」の観測したブラックホールに対応する、IRAS F11119+3257として知られる銀河中にあるガス流を見出すことに成功しました。その風が銀河系の外へと膨大なガスを噴出する証拠を初めてとらえました。3月26日版のネイチャー誌に掲載されます。

source : ESA


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