宇宙技術開発株式会社

最後のATVが切り離し大気圏突入へ

最終更新 2015.02.09

来週14日に、国際宇宙ステーション欧州無人補給機ATV5号機ジョルジュ・ルメートルが、国際宇宙ステーションとのドッキングを解除し大気圏突入する予定です。突入時の詳細な情報をNASAとESA共同で取得することを計画しており、通常の大気圏突入軌道より浅い角度で実施します。

ESAのカメラは再突入時の高度70-80km付近で生じる高熱環境に耐えることはできないのですが、撮影したデータは、摂氏1500度に耐えられるサットコムという球形のセラミック製の熱防護システムに送られるようになっています。

サットコムは自由落下中にイリジウム衛星に向かってデータを送信します。大気上層で再突入時に生じる熱いプラズマによって電波はブロックされますが、無指向性のアンテナが上手くすればプラズマの隙間からデータを送れるかもしれません。うまくいかない場合でも高度が40kmまで下がればプラズマは解消されるのでイリジウム衛星との交信ができるようになります。

同様の日本のi-ballシステムが2012年にHTV3号機に搭載され実績を挙げたことから、ATV-5にもi-Ballを搭載予定でしたが、昨年10月のアンタレスロケットの失敗のため失われてました。なお、欧州の無人補給機ATVシリーズはこれで最後を迎えます。ESAは、すでに昨年11月17日の発表でNASAのオリオン有人機のために新しい欧州のサービスモジュールATVをベースとしたEuropean Service Module (ESM)を開発する予定となっています。

source : ESA


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