宇宙技術開発株式会社

アウストフォンナ氷帽の減少が加速

最終更新 2015.01.26

欧州ESAのセンチネル1A(Sentinel-1A)衛星とクライオサット(Cryosat)衛星によるノルウェーのスヴァールバル諸島のノールオーストランド島アウスフォンナ氷帽(Austfonna)の観測の結果、氷冠部分の氷の厚さが2012年から50m以上薄くなっていることが判明しました。

これは実に6倍の減少速度にあたります。この20年間の間南東領域からの氷の損失は増大しており、損失部は沿岸から内陸に向けて50kmも広がり、現在頂上から10kmの圏内に迫っています。氷冠から伸びる氷河の速度も年間に150mほどだったものが、年間3.8km(時速0.5m)と急増しています。6つの衛星による観測を率いる英国リーズ大学の極観測とモデリングセンター(CPOM)の科学者達により、地球物理学研究レター中に発表されています。

センチネル1Aとクライオサットは、この6つの衛星に含まれる重要な衛星。氷や氷河の融解は世界規模の海面上昇に関わる3番目に重要な要因となっています。そのため正確な把握の必要性が増しています。近年周辺の海水温が特に上昇したこともきっかけとなっているかもしれないと推察されますが、直接関係しているかはまだわからないとのこと。衛星による追跡調査が進められます。

source : ESA