農業分野への利用

農業分野への利用

 SEDは、農業分野への地球観測衛星データの利用を積極的に提案します。
 衛星データの農業分野への利用は、人類になくてはならない食料の生産現場に於いて、世界規模(グローバル)および地域的(ローカル)な把握のため、地球観測衛星データが重要視されてきています。
 一般に、多時期の同じ場所を撮影したデータによる特性の把握や、気象環境などを併せた研究が実施されています。
 SEDでは、特に衛星データを用いた土地利用の把握、作物判別、農地管理について、適用を進める研究を行っています。

農地の河川流域別環境負荷物資収支システム

 研究業務の一例として、「衛星データの解析結果から得られた河川流域別環境負荷物資収支」では、衛星データで畑地の作目を判別し、施肥量とその吸収、水路の水循環等を考慮した農地の河川流域別環境負荷物資収支をGIS(※)上でシミュレートし、可視化するシステムを構築しました。
 (※) GIS Geographic Information System 地理情報システムの略称。統計データなどの位置や空間に関する様々な情報を、統合的に扱う情報システム。地図データと結びつけたデータベース情報とそれを視覚的に重ね合わせたり、検索・解析できるソフトウェアで構築されます。
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農地の見え方

 一見して、写真と同じように思えるデータですが、様々な分析角度によって、異なる特徴が見えてきます。高い解像度の衛星画像では簡単に地表の状態を見て水田などのおおまかな様子を判断(可視光の場合、レーザレーダの場合を以下に示します)できます。また、植物の種類毎に異なる反射特性を持ちます。
SPOTデータの仙台空港周辺に広がる水田の様子がわかる画像です。実は、目視だけでは水田なのか他の畑なのかは特定できまないため、地域的な特性を踏まえて各波長データを解析することにより、初めて判別することができます。 CosmoSkyMedデータ(HIMAGE:3m解像度)を画像化したものです。レーザレーダの場合、川・海・湖などは濁りがひどくない場合には、マイクロ波が吸収されるため黒く見えます。この画像は2008年4月5日の利根川水域の茨城付近のデータであり、通常水田や蓮などを栽培している河川近くで水を張っている状態の場合、黒くくっきりと見えます。この場合、すでに植生があったり、乾いた土の状態の場合であることがわかります。反射が強まると目視ではレーダは周囲の土壌や植生と区別がつきにくくなります。ただし、道路面などは更に強く反射するため、走査方向が植生に邪魔されなければ白く映って見えています。
 
 農地の状態把握および管理は現在まさに、世界中が取り組んでいる課題です。弊社でも積極的に取り組んできています。システム構築も併せてご相談いただくことも可能です。
 また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙オープンラボ事業で「衛星と地上観測設備を組み合わせた水稲の被害算定システムの実用化モデルの構築」を実施しており、SEDは現在の実用化業務を実施しています。  
 これからもクイックバード・イコノス・スポット・だいちをはじめとする高分解能・高解像度の様々な衛星データを活用して参ります。レーダ(SAR)における活用についても推進の促進をして参ります。