不具合情報システム
「不具合の発生を防止すること」は、品質管理の重要な目的の1つですが、不具合の管理を厳格に行っても、不具合を無くすことはできません。従いまして、不具合を未然に防ぐための対策、また不具合が発生した場合に迅速に処置するための仕組みを確立することが必要となります。
特に、基幹システムの不具合対応については、迅速性かつ確実性が強く求められます。
不具合情報システムは、発生した不具合の処置状況を把握することはもとより、過去に発生した不具合情報を蓄積、閲覧、分析できることにより、新たな不具合の発生時に迅速な問題解決を行えるとともに、再発防止に寄与できます。
また、軽微な不具合、疑わしき現象が発生した場合などに、速報情報(プリアラーム情報)を関係者へ即時配信し、注意を促すことができ、さらに、事故には至らないが、「ひやり」としたり「はっと」した情報(ヒヤリハット情報)を蓄積でき、そこから教訓(べからず集)などを導くことができます。
不具合情報システムは次のような利用が可能です。
運用フェーズ
- 不具合発生から処置完了までの状況把握
- 不具合対応手順(暫定復旧手順、恒久復旧手順など)の報告、周知
- 不具合分析により、類似の不具合発生を未然に防止
- 過去の不具合の頻度から、保守点検作業を充実
- 過去の不具合(劣化傾向など)から、装置の更新時期を推測
- 去の不具合情報(復旧手順など)から、充実した運用訓練が可能
次期システムの検討フェーズ
- システム全体の信頼性設計に反映
- ヒューマンファクターを考慮した運用性設計に反映
- 部品、材料などの劣化情報から保全性設計に反映
- 不具合対応手順の確立、制約事項などの明確化
不具合情報システムは、WEBベースのシステムであり、ワークフローにより自動的に各担当者(発見者、確認者、承認者、品質管理担当など)に回覧し、電子承認により処理が進みます。ワークフロー は予め複数のパターンを用意しておきますが、状況に応じて容易に変更することが可能です。
もちろん、差し戻し、迂回なども可能です。また、不具合の内容により、特定の個人、組織単位に開示制限を行うこと も可能です。