ニューホライズンズはウルティマ・ティーレ接近を無事こなす

公開日 2018.12.18|最終更新 2019.01.07

NASAの深宇宙探査機ニューホライズンズ(New Horizons)は、日本時間2015年7月14日の冥王星接近以来、2度の休眠を経て、2018年6月5日(日)午後3時12分に、休眠モードから脱して活動を開始しました。カイパーベルト天体「2014MU69」(愛称はウルティマ・ティーレ(Ultima Thule))到着を目指し、日本時間2019年1月1日(金)午後2時33分頃に最接近し、今回のミッションも成功、更に太陽系の外側へと向かいました。

ニューホライズンズの軌道と接近位置関係(APL)

今回の接近時は、NASAを含む米国政府機関の一部が閉鎖されたため、ニューホライズンズの観測運用を担当しているジョン・ホプキンス大学 応用物理研究所(APL)が中心になって広報活動が実施されました。ニューホライズンズは、今回、冥王星接近時と同じく、速い速度で接近しながら観測を行い、通り過ぎていきました。ウルティマ・ティーレは、事前に長さ30km以上、直径15-20kmほどと大きさが推定されていました。太陽系は、固体惑星(水星から火星)および巨大ガス惑星(木星から海王星)、そしてニューホライズンズが観測した冥王星とウルティマ・ティーレを含む、海王星より外側にあるカイパーベルト天体から構成されています。地球へ送信した信号が届くまで5時間以上かかることから、接近観測の成功とその画像取得成功の確認は、日本時間では2019年1月2日(土)に日付が変わって少したってからでした。

更に昼頃になって最初の画像のアナウンスがあり、2天体に分かれているとも言われていたウルティマ・ティーレは、ウルティマ・ティーレは、雪だるまのような形状のひとつの天体で、過去の日本の探査機はやぶさが接近した小惑星イトカワや、欧州のロゼッタ(Rosetta)探査機が接近したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(Comet 67P/Churyumov-Gerasimenko)を思い出された方も多いことでしょう。詳細を知りたい方はプレゼンテーション資料がAPLのサイトで公開されているので、ご確認ください。

APLの1月1日のプレゼンテーション資料(APL) 1月2日発表の資料(APL) 1月3日発表の資料(APL)

現地時間1日の発表では、その大きさと大まかな形、回転周期と角度について、2日には更なる推察が届けられました。雪だるまの長さは約33km、小さい球形の方をティーレ、大きい方はウルティマと呼ばれています。白黒からカラー化した画像では、先に観測した冥王星の極方向のように、、赤茶けた姿を示しています。 3日の画像解析と考察からは、その成り立ちについての理論的な過程、ステレオイメージも公開されています。

source : NASA

NASAテレビやWebなどがオフラインとなるため、12月29日~1月3日特別にジョン・ホプキンス応用物理学研究所のYouTubeチャンネルでライブ報告が実施されました。

ニュースセンター(APL)  特設サイト(APL)


TOP