ボイジャー2号は1号に続き太陽系脱出か

公開日 2018.10.10|最終更新 2018.10.11

米国の深宇宙探査機ボイジャー2号(Voyager-2)は、1977年に打ち上げられ、太陽系惑星を観測した後も恒星空間に向かって探査を続けています。2018年8月に、ボイジャー2号に搭載されている高エネルギー放射線計測機は、現在までより5パーセント増加した宇宙線を計測しました。低エネルギー放射線計測機器についても同様の増加が検出されています。

一方、ボイジャー1号は、2012年5月にすでに同様の宇宙線の増加を経験しています。それは、太陽圏界面(Heliopause)を横切っているための現象で、その後3か月間かかって、ボイジャー1号は恒星空間に入りました。

私たちの太陽系の外には恒星空間が広がっています。太陽系は、恒星空間からは、一定の方向からの宇宙放射線の流れを受けており、ボイジャー1号と2号はその川上(恒星空間から太陽系が受ける流れと逆方向)に向かって旅しています。

2機のボイジャーは、2007年に太陽系と恒星空間の間に広がるヘリオスフェア(Heliosphere)の上流側ヘリオスフェス(Heliosheath)に達しています。2012年5月に、ボイジャー1号が先んじて太陽圏界面に達する中、ボイジャー2号は、ヘリオスフェアの中の外側に差し掛かったもののまだ圏界面に達する前の領域を航行中でした。研究者たちは、2017年末にようやく、ボイジャー2号についても、ここ2,3年で、太陽圏界面を超すだろうと予測していました。

予想より少し早いものの、ボイジャー2号が、これから太陽圏界面を超すことになるのか、まだ確たる証拠とはなっていないと研究者たちは引き続き監視を続けています。確証とはしない理由は、ボイジャー1号と2号は、異なる位置を通って恒星空間に出ること、また、太陽活動がおよそ11年周期で変化することから、太陽圏界面の位置自体も遠くなったり近くなったり変動があるからだということです。

source : NASA


TOP