太陽系外惑星探査TESS打ち上げ成功

公開日 2018.04.13|最終更新 2018.04.19

米国NASAの太陽系外惑星探査TESS (Transiting Exoplanet Survey Satellite)は、日本時間2018年4月19日(木)午前7時51分に、ケープカナベラル空軍基地からファルコン9ロケットで打ち上げられました。打ち上げは順調に進み、第1段ロケット切り離し、第2段ロケットエンジン点火後フェアリング開頭し、打ち上げ約8分後に大西洋上で海上ドローンシップにて、第1段ロケットは無事回収されました。打ち上げ49分35秒後にTESSは切り離され、同日午前8時53分に太陽電池パドルが展開が確認されました。

太陽系外惑星探査は、太陽系外の恒星系が持つ生命が存在する可能性がある惑星を探査するミッションで、NASAではケプラー(Kepler)がよく知られています。ケプラーは既に9年間に亘る探査により十数万個もの恒星を観測し、生命が存在する可能性のある惑星を持つ数千の恒星系を洗い出し、それを数十個の惑星までスクリーニングするなど成果をあげてきました。しかし、燃料の枯渇により、あと数ヶ月でケプラーは運用を終える予定になっています。

今回、新たに打ち上げられたTESSでは、20万個の恒星観測を予定しています。TESSが観測を行う恒星は、ケプラーが対象としてきた恒星よりも30-100倍明るいので、地上や宇宙望遠鏡で追跡観測が可能です。TESSはケプラーと同じく、主星を惑星が通り過ぎる時の光の変化を観測するトランジット法を用いて観測し、より近くの恒星系で、生命の存在の可能性のある数千の太陽系外惑星を発見することが期待されています。2020年打ち上げに延期されたジェームズ・ウェッブ(James Webb)宇宙望遠鏡は、それら惑星を精査する役割を担います。TESSは、数週間かけ、最終的な13.7日周期の細長い楕円を描く特殊な科学軌道に遷移する予定です。観測結果は地球接近時に高レートで送信されます。

TESSは2年間の探査ミッションを予定しており、空を26区分し、最初の1年は南天の13区分内を探査、翌年に北の空の探査を行います。2年間の探査で全天の85%の観測を終えることになっています。

系外惑星探査は、欧州ではフランスとESAが2006年に打ち上げ、2012年まで運用したコロー(COROT)、2018年末に打ち上げ予定のケオプス(CHEOPS)も実施予定です。

source : NASA


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