アリアン5ロケット打ち上げによる2衛星は無事

公開日 2018.01.25|最終更新 2018.01.30

日本時間2018年1月26日(金)午前7時20分、SES社が運用する静止軌道通信衛星SES-14とアラブ首長国連邦(UAE)のAl Yahサテライト・コミュニケーションズ社の通信衛星Yahsat (Al Yah 3)が、アリアン5ロケットにより仏領ギアナ基地から打ち上げられました。

SES-14には、NASAの上層大気観測装置GOLD(Global-scale Observations of the Limband Disk)も搭載されており、商業通信衛星にNASAの科学観測装置が搭載される初めてのケースです。打ち上げから9分26秒後に、予定軌道からずれたことに起因する地上通信局との通信断絶がありました。比較的早いうちに打ち上げ衛星の無事は確認され、計画していた投入軌道とは異なる軌道に投入されていたものの、独自の推進系を使うことでミッション遂行に支障がないよう手当てできることが確認されました。今後ESAと連携し、調査委員会を設置し問題究明が図られる模様です。

SES-14は、キセノンを使う電気推進を搭載する全電化衛星のため、今回のことで左程大きな影響はないとのことです。静止軌道への投入は予定より4週間ほど遅れますが、西経47.5度の静止軌道上に置かれ、Cバンド帯及びKuバンド帯による通信放送サービスを実施する予定です。設計寿命は15年で、サービス地域はラテンアメリカ、北アメリカ、カリブ海諸国、北大西洋、西ヨーロッパおよび地中海となっています。

SES-14は、SES社が打ち上げたワイドビームとKu/Kaバンド帯を使うハイスループット(HST)スポットビームの双方を使えるハイブリッド通信衛星としては3機目の衛星です。C帯とKu帯のワイドビームと、Ku帯のHSTスポットビーム通信を実施できます。SES社は、静止軌道衛星50機以上、中軌道衛星12機を計画的に運用する企業で、運用衛星はASTRAやO3bといった衛星システムも含まれています。

Al Yah 3は、オービタルATK(Orbital ATK)社の新しいGEOStar-3バスを採用した衛星で、西経20度の静止軌道上に置かれ、ブラジル及びアフリカ地域へのサービスを実施する予定です。Kaバンド帯のハイスループット通信が行えます。53本のKaバンドユーザービームと4つのゲートウェイビームの運用が可能であり、設計寿命は15年です。

source : アリアンスペース社


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