シグナス補給船OA-8は大気圏突入しミッションを終了

公開日 2017.12.01|最終更新 2017.12.25

オービタルATK社商用補給機8号機(OA-8/Cygnus)は、国際宇宙ステーション(ISS)に3週間係留されていましたが、2017年12月5日(火)に、ISSのユニティモジュールから構造的に分離されました。その後、ISSのロボットアームSSRMSで把持された状態のまま、NASAの商業クルー輸送計画Commercial Crew Programを支援するために、シグナス補給船の機体を活用してGPS受信機への影響を調べる試験を行いました。

また、12月6日(水)午後10時11分頃に、ISSから放出されました。OA-8は、12月6日(水)午後10時11分頃に、ISSから放出され、離脱しました。OA-8はシグナス補給船としては過去最大となる、2,900kgもの廃棄品を積み込みました。離脱後、エンジンを噴射して450kmまで高度を上げ、12月7日(木)午前3時50分~11時に、以下の14機のキューブサットを放出しました。なお、NanoRacks社は、2014年にISSからの超小型衛星の放出を開始して以来、放出した超小型衛星の数が計200機を超えることになりました。

  • CHEFSat
    民生品レベルの無線機器を宇宙で使えるようにするための試験を行う。
  • Aerocube 7B/C (OCSD:Optical Communications and Sensor Demonstration)
    2機のキューブサット。レーザー通信の試験を目的としており、キューブサットにレーザー通信装置が搭載されるのは世界初。
  • Lemur-2
    今回は8機のLemur-2衛星を搭載。米国Spire社の商用気象観測衛星コンステレーションの一部となる。GPS信号を用いたGPS掩蔽技術を利用して、気温、気圧、水蒸気の垂直分布データを取得する。またAIS受信機を使用した船舶の追跡も行う。
  • PropCube-2
    電離層による通信システムへの影響を調査。
  • Asgardia-1
    宇宙国家アスガルディア初の衛星。内蔵したメモリに、憲法、国家のシンボル、他の政府文書、国民の名簿が含まれている登録データを書き込むことができる。
  • ISARA
    太陽電池パネルとアンテナを共有することで、キューブサットでも高速のKaバンド通信が使えることを実証する衛星。

また、OA-8は単独飛行期間中のアビオニクス機器の追加試験等を実施しており、Pressurized Cargo Module (PCM)内の圧力を変化させる試験も実施しています。OA-8は、単独飛行を続け、最終的に12月18日(月)午後9時54分に大気圏に再突入し、ミッションは終了しました。

source : NASA , NanoRacks社


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