ロシア気象衛星と18の小型衛星の打ち上げは失敗

公開日 2017.11.28|最終更新 2017.11.29

日本時間2017年11月28日(火)午後2時41分、ロシアの気象衛星メテオールM(Meteor-M N2-1)が、ソユーズ2.1bロケットによりボストチヌイ基地から打ち上げられました。ノルウェー、スウェーデン、アメリカ、日本、カナダ、ドイツ連邦共和国の18機の小型衛星が、相乗り打ち上げになっています。

打ち上げ後のROSCOSMOSの発表によると、メテオールMとの通信に失敗し目標軌道にないことが判明、打ち上げ失敗が伝えられました。計画では、フレガット上段を使って4つの異なる軌道にメテオールMと18機の小型衛星を4時間かけて投入する予定でした。

欧米メディアによれば、フレガット上段は7回のエンジン噴射を行う予定で、その後フレガット上段を大気圏に再突入させる計画になっていました。しかし、フレガット上段がソユーズロケット本体と切り離された後、軌道投入のための1回目の噴射が誤った姿勢で実施されたため、フレガットと搭載ペイロードは大気圏に再突入し、大西洋上に落下したと伝えられました。

メテオールMは、可視・赤外のバンドのセンサによる陸海の画像取得、表面温度や大気成分の鉛直分布、放射特性の計測を実施する予定でした。重さ2,750kg、軌道傾斜角98.6度を持ち、高度825.5kmで運用、設計寿命は5年。中間赤外、赤外では2,900kmの範囲の画像を分解能1kmで取得する仕様でした。また、可視バンドでは1,000kmの範囲を60mの分解能で画像を取得する予定でした。

相乗りの以下18機の小型衛星も、絶望視されています。

  • AISSat-3
    ノルウェーの宇宙センターが委託し、カナダの会社により製造された、船舶からのAIS(Automatic Identification System :自動船舶識別装置)信号を受信するための衛星。
  • IDEA OSG-1
    日本のアストロスケール社のデブリ観測用衛星。重さ22kg、設計寿命2年。高度600-800kmを軌道傾斜角98.6度で周回する予定。
  • SEAM
    スウェーデンの王立工科大学のプラズマ物理課が、地球磁場計測を実施。重さ4.7kg、高度600km、軌道傾斜角98度の予定。
  • Corvus-BC 3/4 (Landmapper-BC 3/4)
    2機のCubeSat。米国アストロデジタル社の農業地・水管理の衛星。農地の計画や水のモニタリング、土地利用の把握を実施。
  • Lemur-2 y1-y10
    米国SpireGlobe社の衛星は、10機打ち上げ。AISを使った船舶の追跡と天気予報データの取得を実施。
  • D-Star One
    ドイツ初の商業用CubeSat。アマチュア無線ペイロードと低軌道通信ペイロードを搭載。
  • Baumanets 2
    モスクワのバウマン大の教育予算による、低軌道の光学リモートセンシング衛星。
  • LEO Vantage 1
    カナダのTelesat社が計画しているKa帯を使った低軌道通信衛星コンステレーションの試験機2機のうちの1機目。

source : ROSCOSMOS


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