宇宙から見た中国の硫化化合物汚染の変遷

最終更新 2017.11.14

硫化化合物は、都市部で主に見られる深刻な汚染の主原因で、私達の健康にしばしば深刻な影響を与えます。日本でも窒素酸化物を含め1960年代から70年代前半にかけて社会問題化しました。近年では人口増大に伴う地域で、アジアについては特に中国やインドの都市部で問題が指摘されています。

硫化化合物の汚染は、工場生産や発電などで行われる化石燃料の大量消費、また、整備不良や基準を満たさない車両や機器が使われることによってひどくなっていきます。最近ではこれら硫化化合物の濃度測定が宇宙から、しかも精度よく計測できるようになってきました。NASAからは、2005年と2016年の主な汚染硫化化合物である二酸化硫黄の濃度を比較するデータが公開されました。

中国については、2005年に都市部のほぼ全域が深刻な値となっているのに対し、2016年のデータでは北京などの北部の一部に汚染が残るだけと改善の傾向が見て取れます。一方で、インドについては、北東部地域を中心により深刻化している傾向となっています。

記事で公開されたNASAのデータは、地球大気環境を中心に観測を行うオーラ(Aura)衛星に搭載されているOMIセンサのデータです。なお、硫化化合物の濃度については、火山噴火など自然災害においても増えることがありますので、継続的なモニタリングが重要となっています。

source : NASA


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