スペースX社が紹介した新型ロケット

最終更新 2017.10.03

9月27日(水)から3日間の予定で開催された第68回国際宇宙会議2017(IAC:International Astronautical Congress)で、最終日スペースX社のCEOのイーロン・マスク氏が新しく開発を行うロケットの概要を紹介しました。ビデオ終盤で登場する世界主要都市を30分以内のロケット輸送で結ぶことが可能であるというイメージが、ニュースでも多く取り上げられました。

説明のメインである新ロケット開発のコードネームはBFR、全体が再使用できるロケットとして紹介されています。1段には31基のRaptorエンジンを装備し、上段の再利用可能な宇宙機の重量を含めた4400トンのペイロードを地球低軌道(LEO)に打ち上げることができます。今年初めての打ち上げ予定のファルコンヘビーロケットの全長70メートルをはるかに超えた全長106メートル、直径は9メートルと巨大なものです。

新ロケットの上段に据えられる再使用型宇宙船(兼上段ロケット)は、全長48m、直径9m、推進薬重量が1100トン(メタン240トン、液体酸素が860トン)、宇宙船全体の空虚質量(ドライマス)は85トンで、最大150トンのペイロードを搭載可能となっています。ビデオで紹介されている概要図は、火星へ約100人を乗せて飛行を行う場合の事例で、キャビン(小部屋)が40個設置されているほか、広い共用区画を用意する設計で、太陽フレアによる放射線嵐に対応するためのシェルターがキャビンの内側中央部に用意されます。与圧部分の容積は約876立法メートルもあり、世界最大の旅客機エアバスA380の内部よりも広くなります。

この仕様は、月への往復についても推進薬を途中で補給することなしに航行可能で、月基地建設への利用も可能である、また、火星ミッションへの利用も可能とのことです。2022年に貨物輸送を目標とし、2024年に有人計画を実現させるために、最初の宇宙船の製造着手は来年の第二四半期となるとのことでした。これは将来に向けた計画ですが、ほんの数年前(2012年)画期的に登場したファルコン9の順調な打ち上げ数増大を見ると、多くの人の期待は高まります。

source : スペースX社(43分47秒のビデオ)


TOP