テキサスの次はフロリダにハリケーン・イルマが直撃

最終更新 2017.09.11

8月末から、ハリケーン・ハービーによるテキサスの大規模洪水で打撃を受けた米国ですが、9月8日(金)頃から、今度はフロリダに接近したハリケーン・イルマによる被害に曝されています。 NASAの地球観測記事からは、8日に米国のSuomi NPP衛星のVIIRS(Visible Infrared Imaging Radiometer Suite)センサにより撮影された画像には、西からハリケーン・カティア(Katia)、イルマ(Irma)、ホセ(Jose)と3つのハリケーンが並んでいる様子がわかります。VIIRSは昼間だけでなく夜間撮影も可能な緑から近赤外にかけてのデータを取得しており、この画像では、都市光やオーロラ、野火、月光反射などを観測できるフィルターを用いています。この時点でのハリケーンの強さを示すとカティアがカテゴリー2、イルマとホセはカテゴリー4と、被害をもたらしたハービーに並ぶ強さです。

下の写真はNASAのテラ(Terra)衛星が、現地時間の9月8月(金)午前10時にMODIS(Moderate Resolution Imaging Spectroradiometer)センサで撮影したハリケーン・イルマです。

source : NASA

なお、8月30日から9月10日に至るまでのハリケーン・イルマの発達については、下記ページで可視や近赤外の画像だけでなく、温度分布や変遷に関するムービーも含めて紹介されています。ムービーではゆっくりと海上で発達・北米大陸に移動していく様子、国際宇宙ステーションからの撮影、全球降水観測計画主衛星GPMの二周波降雨レーダーのDPRによるメキシコ湾沿岸での降水量、雲の上部が高度16.2kmに至るまで発達する様子、MODISセンサによる雲の温度分布データが公開されています。雲頂の温度が低いほど降水量が多くなる傾向となっています。10日のSuomi NPP衛星の赤外線画像から抽出した雲頂温度は摂氏マイナス83度となっており、ハリケーン・ハービーで観測された温度より更に低くなっています。

source : NASA

フロリダにあるNASAのケネディ宇宙センターもハリケーン・イルマの接近に備えて8日金曜日がら月曜日まで、最低限必要な要員を残して閉鎖されています。また、9月11日から開催が予定されていた米国航空宇宙でも屈指の学会であるAIAA(American Institute of Aeronautics and Astronautic)のAIAA Space 2017も、開催場所がフロリダ州オーランドであったため中止となっています。

source : NASA

source : AIAA


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