土星探査カッシーニ9月のグランドフィナーレへ向けてカウントダウン

公開日 2017.04.06|最終更新 2017.04.28

NASAの土星探査ミッション「カッシーニ」(Cassini)は、1997年に打ち上げられ、2004年に土星周回軌道へ投入されて以来、観測を続けてきたミッションです。2005年に土星の月タイタンに降下させたESAの着陸船のホイヘンスが撮影したタイタン表面(NASA)や、カッシーニ本体が撮影したエンケドラスから熱水が噴き出す様子液体メタンの海(NASA)などが紹介されてきました。

燃料が残り少なくなったカッシーニはそのミッション終了を前に、様々な軌道から土星の撮影を行っており、Fリングへの接近撮影なども実施していますが、2017年9月15日にいよいよ土星の大気圏に突入するグランドフィナーレを迎えることになりました。ミッション終了を迎えるまでの5か月間、土星の輪の構造や起源に迫るデータを得るため最後の観測が行われる予定で、4月11日にその一連の命令を行う信号が、カッシーニに向けてアップロードされました。

その後、カッシーニは、日本時間4月22日午後3時8分にタイタンへの127回目の最接近(タイタンからの高度979km)を行っており、フライバイ期間中に撮影された画像(ESA)が公開されています。

カッシーニは、このタイタンへの最後の接近飛行(フライバイ)後、軌道を大きく曲げて土星本体と土星の一番内側の輪の間を通過する軌道に4月26日に投入されました。土星本体とその輪の間のわずか2000キロメートルほどの隙間へ、カッシーニは初めて飛び込むこと(ダイブ)になり、この軌道変更後は、同じ様に土星の輪の内側に入る軌道を22周回繰り返し、残りの観測を実施する予定です。

カッシーニが惑星に対し時速124,000kmで、初めて土星の輪と土星の雲頂の狭い隙間を通り過ぎる時には、小さな粒子が機体に当たる危険性がありました。機体の繊細な場所に粒子が当たると、カッシーニにとっては致命的となるため、保護手段として突入方向に幅4mのアンテナを向けました。また、ダイブ成功のカッシーニからの知らせは、日本時間4月27日午後3時56分にNASAの深宇宙アンテナ経由で取得されました。初めて土星の輪の内側から後方の土星大気を撮影した一連の画像(NASA)が公開されました。次の土星と土星の輪の隙間へのダイブは、5月2日の予定です。

カッシーニは、少し距離のある形でタイタンに近づくことで、9月11日に最後の軌道変更を行い、土星の大気圏へ突入することになりますが、最後まで土星の大気組成などに関するデータを観測して送信する予定となっています。

source : NASA


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